作品番号:LH-10
東京、愛の森
新城大地郎
2023年
麻布キャンバス、墨
H227.3cm×W181.8cm
1F ホテルエントランス エレベーターホール / LUXURY HOTEL
機械化、規則化されていく時代においても、都市の中心であるこの街は不完全で不規則な空気感を纏っている。資本主義に生きる人間の根本にある無遠慮で無垢なエネルギーと、愛を過剰に求めるこの街の持つ奇妙な湿気は、混じり合い、独特の秩序を保っている。まるで発酵かのようなこの不完全な熱量を新城大地郎氏はそのまま版画紙に写し取る。「東京の根」は地上高くに配置され、「東京、愛の森」はこの街の発酵を促すかのように地上に佇む。
ARTIST

新城大地郎
1992年沖縄・宮古島生まれ。禅僧であり民俗学者でもある祖父を持ち、禅や仏教文化に親しみながら幼少期より書道を始める。禅や沖縄の精神文化を背景に、現代的で型に縛られない自由なスタイルで、伝統的な書に新たな光を当てている。書道に対する既成概念を軽やかに飛び越え、身体性や空間性を伴ったコンテンポラリーな表現を追求している。
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