作品番号:LH-6-1

イロハウタ

イロハウタ

沢村澄子

2022年

墨、紙

H60cm×W120cm

43-44F 客室 / LUXURY HOTEL

「いろは歌」は文字を覚えるための手習歌として耳に残る古歌で、仏教的な無常観をも唱えるものである。平仮名で書かれたその歌を片仮名で書くとき、そこには書き手の意志が強く反映されると沢村澄子氏は語る。生じる線から、引く線への変換。ここにこう引く、という書家の強い意志の構築により書かれたものだ。

ARTIST

沢村澄子

沢村澄子

1962年大阪生まれ。新潟大学教育学部特設書道科在学中より個展を中心に作品を発表、その数はこれまで100回を超える。国内外でのワークショップやパフォーマンス、他ジャンルとのコラボレーション、グループ展などにも積極的に参加。展示は床の間やギャラリー、美術館を飛び出し、インスタレーションとして建築や空間に呼応しながら野外にも広がる。書を「書くこと」と定義し、「描かないこと」で自作と絵画を分別する。第29回宮沢賢治賞奨励賞(2019年)、第73回芸術選奨文部科学大臣賞(2023年)。

https://sawamura-sumiko.work/

沢村澄子の他展示作品

ART GALLERY LH-6-1