作品番号:LH-9-2

一二三(ひふみ)

一二三(ひふみ)

沢村澄子

2022年

墨、紙

各H94.8cm×W61.6cm、3点

18F レセプション / LUXURY HOTEL

右から漢数字の「一」「二」「三」が書かれており、これらは物ごとが順調に始まりゆくさまや、その先に徐々に末広がりの繁栄が展開されることを想起させる。敢えてその祈りを凝縮、小さなサイズの作品として設置することにより、背景に張り込まれた和紙の美しさをも味わうことができることに加え、多くを書かないことで、<間><余白><余韻>といった日本的な美の要素をも伝えている。

ARTIST

沢村澄子

沢村澄子

1962年大阪生まれ。新潟大学教育学部特設書道科在学中より個展を中心に作品を発表、その数はこれまで100回を超える。国内外でのワークショップやパフォーマンス、他ジャンルとのコラボレーション、グループ展などにも積極的に参加。展示は床の間やギャラリー、美術館を飛び出し、インスタレーションとして建築や空間に呼応しながら野外にも広がる。書を「書くこと」と定義し、「描かないこと」で自作と絵画を分別する。第29回宮沢賢治賞奨励賞(2019年)、第73回芸術選奨文部科学大臣賞(2023年)。

https://sawamura-sumiko.work/

沢村澄子の他展示作品

ART GALLERY LH-9-2