プレイ「THE BRIDGE」「京都ビエンナーレ 集団による美術」

プレイ「THE BRIDGE」「京都ビエンナーレ 集団による美術」

羽永光利

1973/2023年

ゼラチンシルバープリント

H59.6cm×W40.6cm(イメージサイズ)

45-47F PENTHOUSE 客室 / LUXURY HOTEL

面白そうな人やイベントの情報を聞きつけると、東北から九州まで現地に出向いていた羽永光利氏。タイトルにもある「プレイ」とは、関西を拠点に1967年から活動する美術家集団だ。本作は、73年に京都市美術館(現・京都市京セラ美術館)にて開催された「京都ビエンナーレ」での記録で、屋外で継続的なプロジェクトを実施していた「プレイ」は、この展示で館内に吊り橋を架け渡した。客室内階段の途中に作品を展示することで、宿泊者に当時の吊り橋を渡れそうな錯覚を呼び起こすだろう。

ARTIST

羽永光利

羽永光利

1933年東京生まれ。60年代よりフリーのカメラマンとして『アサヒグラフ』などで写真と記事を掲載。弱者や市井の人々の視点から、舞踏や小劇場、前衛芸術家のハプニング、更には公害、学生運動、コミューン活動などの多岐に渡る現場に介入し至近距離で一貫して供走し記録し続け、遺されたカットは10万点以上。99年の逝去後は国内外での展示の機会が増え、2017年に1000ページの作品集『羽永光利 一〇〇〇』を刊行。再評価の機運が高まっている。

ART GALLERY LH-4-10